定期検査
今月、娘が幼い頃患った小児癌の定期検査がありました。
何年か前から年に一度の検査で良くなりましたが、最後の治療から16年経った今でも、検査の日は不安でいっぱいになります。
小児癌は医療の進歩で70%から80%は治るようになったと言われています。
しかし治療が終わり何年も過ぎてから、薬物や放射線の影響による臓器異常、二次癌、不妊などが生じる場合があります。
退院したら全てから解放されるわけではなく、癌になった人やその家族が抱える不安は一生続くのです。
ありがたい事に、今回の検査でも異常はありませんでした。
病気になってよかったと思った事は一度もありませんが、病気になったからこそわかった事があります。
普通の生活を送る事ができる幸せ、友達や家族と過ごす時間の楽しさ。
当たり前のようですが、とても大切な事です。
健常だったらこの素晴らしさに気づかなかったでしょう。
旅立ってしまった仲間達の分も、一日一日を大切に一生懸命過ごしてほしいと、改めて思った1日でした。
by 本間