私には姉が３人いた。３年前に２番目の姉が亡くなり今は２人。

一番上の姉は御年８９歳。流石に体力の衰えが垣間見えるが、毎日３０分くらい散歩する。歩くルートを知っているので休みになると家内とルートを探す。知らない人が見たら徘徊老人に見えるかも。家内の顔を確認した時の安堵した顔がたまらない。私とは１５歳も離れていて子供の頃には本当にお世話になった。今少し恩返しができたか。自慢の野菜や輪厚の水を届けながら様子伺いをしている。まだまだ長生きしてほしい。

我が故郷、奥尻島に居る姉は３歳違いで子供のころからとても親しい。同じ時代を生きてきたという感覚で波長が合う。この姉のお陰で私は比較的気が利く男になったかもしれないと思っている。

先日、手紙が届いた。年老いていく一番上の姉を思いやる気持ちが心に響く。私にはそこまで気が回らなかったのでとても助かる。

何より文面が優しい。デジタルの時代にこのような手書きの手紙を貰えることなどなくなってきている。

私ももう少し時間に余裕が出来たら手紙を書いてみようと思う。（By鴈原）