建築豆知識

家と窓

2022/01/11

 

 

皆様こんにちは。
年が明け、2022年になりましたね。
札幌の冬もいよいよ寒さを増し、温かい室内で過ごす日々が多くなりました。

 

温かい家で過ごしていると、この季節ならではの問題が出てきます。
それは、「窓の結露」です。
北海道は断熱の観点から二重窓の構造になっている住宅も多いのですが、それでも寒暖差の激しい冬は窓の内側に結露が見えたりサッシに水滴が溜まっていたりと、家にとってもそこに住む人にとっても大きな問題が発生していきます。
今回は、そんな窓が家や住む人に与える影響と、より快適な住まいにするための良い窓選びについてご紹介していきます。

 

 

窓が与える室温への影響

実は、室温の5~7割は外気の熱や冷気によって影響され、その原因は窓からの空気の出入りと言われています。
いくら壁や床に断熱材を用いても、窓から入る空気によって室温が左右されるのではエアコン代や暖房費がバカになりませんよね。

 

そこで今注目を浴びているのが「樹脂窓」です。
通常窓のフレームに使用されているアルミサッシではなく樹脂を用いたフレームにする事により、断熱性や気密性が高まり、外気に影響されにくい窓にすることができます。
実際、アルミサッシに比べ樹脂フレームのお家だと、室温が夏場は2℃低く冬場は4℃も高くなるという結果が出ています。
国内の新築一戸建てや注文住宅でも、北海道は約90%がこの樹脂フレームを採用しているほど、窓から入る空気が室温に大きく影響していることが分かります。

 

また、窓のガラスそのものも大きく室温に影響します。
通常1枚の窓ガラスでは、外気の温度をそのまま室内に伝えてしまうので、夏は外気の暑さが室内に漏れ、冬は窓自体も冷やされ、且つそこから冷たい空気が入り込んできます。
これらを防ぐには、窓を二重構造にすることがおすすめです。
窓を二重にすることにより、窓ガラスと窓ガラスの間に空気層ができ、暑さや寒さが室内に直接伝わることを防ぐことができます。また、窓ガラスを二重構造にしたもの(複層ガラス)もあるので、窓に厚みを持たせたくない・スペースが限られているという方にはおすすめの方法です。

 

 

窓の位置による家の明るさ

家探しをする際には、年間を通して日差しがある程度入り込みやすい「南向き」に窓が設けられている家を選ぶ方が多くいらっしゃるかと思います。しかし、ただ南向きに窓が付いていれば良いというわけではなく、例えば窓の向こう側が人通りや車通りが多い道路に面していると、せっかくの南向きの窓も人目が気になり開けておくことができなくなってしまいます。
また、日本の建築基準法では「有効採光面積」という基準が設けられており、それぞれの床面積に対して最低限光を取り込む必要があります。

それぞれの条件をクリアしながら快適な住まいにするためには、窓を設ける場所や向きが大切になります。
窓を設ける場所で言えば、人通りや景観などが気になる方はトップライトのように上から光を取り入れる方法や、高窓・地窓のように人目を避けられる場所に設けることが考えられます。
また、向きに関しては、住む人のライフスタイルによって善し悪しが変わります。
例えば、朝早い仕事の方は東向きに窓を設け起床時に一番良い光が差し込むようにすることがおすすめです。逆に夜勤がある方や夕方から仕事が始まるような勤務形態の方には、午後から夕方にかけて日差しが差し込む西向きがおすすめです。
ぜひ皆さんもご自身のライフスタイルに合わせて、窓の位置や向きを考えてみてください。

 

 

窓は家と家族を健康にする

室温の調整や窓の管理、室内の換気などにより家の長持ち度やそこに住む人への健康度が大きく変わってきます。
人が呼吸をしないと生きていけないことと同じように、家も呼吸をしていると言われています。
よく「空き家は傷みが早い」と言われますが、これは換気されないことにより室内に湿気が溜まりカビが生えやすくなるからです。このカビをエサにするダニなども発生してしまうので、家にとっても人にとってもこのカビ対策はしっかりしなければなりません。
では、何にどう気を付ければ良いのかと言いますと、①窓に付く結露と②定期的な換気です。

①結露対策

こちらは冒頭でも少しご紹介していましたが、特に冬の期間は内窓に結露が溜まりやすいので気を付けなければなりません。
結露をそのままにしてしまうと、濡れたままのカーテンや押し入れ、部屋の隅にシミやカビが出たりします。そのカビがさらに繁殖したりそれらをエサにしたダニのフンを吸い込んだりすることにより、人への影響としてぜんそくやアレルギーが出る可能性があります。また、家自体にも建築材料が腐ってしまうこともあるので、こまめに結露を拭いたり換気する必要があります。

②換気

①の対策にもなる空気の換気。特に冬は外気が乾燥しやすい季節なので、少しの換気でも効果はあります。
換気をする際には下記の2点を実施してみていただけるとより効果的にすることができます。

・窓の開け方

換気には風の「入口」と「出口」を作る必要があります。
窓を1か所開けての換気でも良いのですが、2方向(特に対角配置)の窓を窓を開けると空気の循環が生まれ効率的に空気の入れ替えをすることができます。

・換気の工夫

窓が高い位置に付いているお家は、低い位置にある窓を風の「入口」、高いことろにある窓を風の「出口」にしていただくと、外気に比べ温かい室内の空気が上昇しより空気の入れ替えがスムーズに行えます。
また、高い位置に窓が無くても扇風機やサーキュレーターなどの機械を用いて風の通り道を作ることにより、同様の効果を得られる方法もあります。
他には、室内に備え付けの換気システムを常に稼働させておくことも大事なポイントです。

いかがでしたでしょうか?
現在の家はどこも気密性が高い造りになっており、室内の温度を快適に保つことができるようになりました。
しかし一方で、自然の力に頼る換気では不十分となり、家も人も健康的に過ごせるようには自分自身で気を付けなければならない場面もできました。

ケイアイコーポレーションでは、皆様の暮らしがより快適に健康に過ごせるよう、窓の設置場所・向きや換気性能を重視した建築を心がけております。
素敵なライフスタイルのお手伝いのため、どうぞお気軽にご相談くださいませ。